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今回は、大容量HDDの選択肢として注目されている、Western Digital(ウエスタンデジタル)の高耐久HDD、14TBと18TBモデルを徹底的に検証していきたいと思います。
NASでの利用を考えている方、PCのストレージ容量を増やしたい方、バックアップ用途で信頼性の高いHDDを探している方にとって、どちらのモデルが最適なのか、一緒に見ていきましょう。
まずは、今回ご紹介するHDDの基本的な情報から確認していきましょう。
製品概要
- メーカー:Western Digital(ウエスタンデジタル)
- ブランド:HGST WD
- 容量:14TB / 18TB
- インターフェース:SATA 6Gb/s
- 回転数:7200rpm
- キャッシュ:512MB
- 記録方式:CMR
- 保証期間:1年
主な用途
- NAS(ネットワーク接続ストレージ)
- PC(デスクトップパソコン)
- バックアップ
- 監視カメラシステム
- ビデオレコーダー
これらのスペックから、このHDDが高性能で、幅広い用途に対応できることがわかりますね。
特に注目したいのは、CMR(従来型磁気記録)方式を採用している点です。
CMRは、SMR(瓦記録)方式に比べて、書き込み速度が安定しており、データの信頼性が高いとされています。
NASのような、常にデータの書き込み・読み込みが発生する環境では、CMR方式のHDDを選ぶことが重要です。
次に、14TBモデルと18TBモデル、それぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。
14TBモデルのメリット
- 価格が18TBモデルよりも手頃
- 消費電力が若干低い可能性がある
- 入手性が比較的良い
14TBモデルのデメリット
- 18TBモデルに比べて容量が少ない
- 将来的な容量不足のリスクがある
18TBモデルのメリット
- 大容量で、将来的な拡張性を確保できる
- 動画編集など、大容量データを扱う場合に有利
18TBモデルのデメリット
- 価格が14TBモデルよりも高い
- 消費電力が若干高い可能性がある
どちらを選ぶかは、予算、必要な容量、将来的な拡張計画によって変わってきます。
もし、予算を抑えたい、あるいは、そこまで大容量を必要としない場合は、14TBモデルが良い選択肢となるでしょう。
一方、将来的にデータが増える可能性が高い、あるいは、4K動画などの大容量データを扱う場合は、18TBモデルを選ぶことをおすすめします。
では、具体的な用途別に、どちらのモデルがおすすめなのかを見ていきましょう。
NAS用途の場合
NAS用途では、データの信頼性と安定性が非常に重要です。
どちらのモデルもCMR方式を採用しているため、基本的な信頼性は高いと言えます。
ただし、NASに保存するデータの種類や量によって、最適なモデルは異なります。
- 写真やドキュメントなどのバックアップがメインの場合:14TBモデルでも十分かもしれません。
- 4K動画などの大容量データをNASに保存する場合:18TBモデルの方が安心です。
また、NASの利用頻度が高い場合は、耐久性の高いエンタープライズ向けのHDDを検討するのも良いでしょう。
PC用途の場合
PC用途では、ストレージの速度も重要な要素となります。
今回ご紹介するHDDは、7200rpmという高速な回転数を誇るため、一般的な用途であれば十分な速度を発揮してくれるでしょう。
ただし、OSや頻繁に利用するアプリケーションをインストールする場合は、SSD(ソリッドステートドライブ)を使用することをおすすめします。
HDDは、あくまでデータ保存用として利用するのが良いでしょう。
- ゲームや動画編集など、大容量データを扱う場合:18TBモデルがおすすめです。
- 写真や音楽などのバックアップがメインの場合:14TBモデルでも十分かもしれません。
バックアップ用途の場合
バックアップ用途では、データの長期保存が重要となります。
どちらのモデルも、高い信頼性を誇るCMR方式を採用しているため、安心してデータを保存することができます。
ただし、バックアップデータは、万が一の事態に備えて、複数箇所に保存することをおすすめします。
- 重要なデータのバックアップ:14TB/18TBどちらでも良いですが、定期的なバックアップと複数箇所への保存を徹底しましょう。
その他
監視カメラシステムやビデオレコーダーなど、24時間365日稼働するような環境で使用する場合は、耐久性の高いエンタープライズ向けのHDDを選ぶことをおすすめします。
今回ご紹介するHDDも、ある程度の耐久性はありますが、エンタープライズ向けHDDに比べると、耐久性は劣る可能性があります。
まとめ
Western Digitalの高耐久HDD、14TBモデルと18TBモデルは、どちらも高性能で、幅広い用途に対応できる優れた製品です。
どちらを選ぶかは、予算、必要な容量、将来的な拡張計画によって変わってきます。
ご自身の用途に合わせて、最適なモデルを選んでくださいね。
もし、迷ってしまう場合は、一度、ご自身のデータの使用状況を分析してみることをおすすめします。
どれくらいの容量が必要なのか、どのようなデータを保存するのか、などを把握することで、より最適なモデルを選ぶことができるでしょう。
今回の検証が、あなたのHDD選びの参考になれば幸いです。
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