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4GおんどとりRTR500BMは、データ収集の現場を大きく変える可能性を秘めた製品です。
特に、温度や湿度といった環境データを自動で収集し、遠隔地からでもリアルタイムでモニタリングしたい場合に、その力を発揮します。
今回は、この4G通信対応の「おんどとり」親機、RTR500BMについて、詳しくレビューしていきます。
他社製品との違いにも焦点を当て、どのような現場で役立つのか、導入のメリット・デメリットを含めて、徹底的に解説していきます。
「おんどとりJr」などのデータコレクタをお探しの方や、既存のデータ収集システムに課題を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
4GおんどとりRTR500BMとは?
まず、RTR500BMがどのような製品なのか、基本的な情報から見ていきましょう。
RTR500BMは、ティアンドデイが提供する「おんどとり」シリーズの親機にあたる製品です。
最大の特徴は、4G LTE通信に対応していること。
これにより、従来の無線通信に比べて、より広範囲で安定したデータ収集が可能になりました。
主な用途としては、以下のようなものが挙げられます。
- 農業分野:ビニールハウス内の温度・湿度管理
- 物流分野:輸送中の温度逸脱監視
- 食品製造:冷蔵庫や冷凍庫の温度管理
- 建設業:コンクリート養生温度管理
- 研究機関:環境調査
これらの現場では、これまで人が定期的に計測器を確認したり、データを回収したりする必要がありました。
しかし、RTR500BMを導入することで、これらの作業を自動化し、人的コストを削減することができます。
RTR500BMの主な機能
RTR500BMには、データ収集を効率化するための様々な機能が搭載されています。
- 4G LTE通信機能:携帯電話回線を利用して、データをクラウドサーバーへ自動送信
- データ収集機能:特定小電力無線を利用して、子機(温度・湿度ロガーなど)からデータを収集
- アラート機能:設定した閾値を超えた場合に、メールで通知
- GPS機能:設置場所の位置情報を記録
- 省電力設計:長期間の電池駆動が可能
これらの機能を活用することで、24時間365日のデータモニタリング体制を構築し、異常発生時には迅速に対応することができます。
他社製品との比較
市場には、RTR500BM以外にも様々なデータ収集システムが存在します。
ここでは、他社製品と比較しながら、RTR500BMの優位性を明らかにしていきます。
| 比較項目 | RTR500BM | 他社製品の例 |
|---|---|---|
| 通信方式 | 4G LTE、特定小電力無線 | Wi-Fi、Bluetooth、有線LAN |
| データ収集範囲 | 広範囲(携帯電話の電波が届く場所) | 限定的(Wi-Fiルーターの範囲内、Bluetoothの範囲内) |
| データロガーの種類 | 豊富(温度、湿度、電圧、電流など) | 限定的 |
| 導入コスト | 比較的高い | 比較的低い |
| ランニングコスト | SIMカードの通信費用が発生 | インターネット回線費用など |
| 設置の容易さ | SIMカードの設定が必要 | Wi-Fi設定など |
| 耐環境性 | 産業用途向けに設計 | 一般的なオフィス環境向け |
このように、RTR500BMは、特に広範囲でのデータ収集や、過酷な環境下での利用に適しています。
一方、初期導入コストはやや高めですが、長期的に見ると、人的コストの削減や、異常発生時の迅速な対応による損失回避効果が期待できます。
RTR500BMのメリット・デメリット
RTR500BMの導入を検討する上で、メリットとデメリットを把握しておくことは重要です。
メリット
- 広範囲でのデータ収集:4G LTE通信により、場所を選ばずにデータ収集が可能
- リアルタイムモニタリング:データをリアルタイムで確認できるため、異常発生時に迅速に対応可能
- 自動データ収集:人的コストを削減し、データ収集の効率化を実現
- 多様なデータロガーに対応:温度、湿度、電圧、電流など、様々なデータを収集可能
- アラート機能:設定した閾値を超えた場合に、メールで通知
- 省電力設計:長期間の電池駆動が可能
デメリット
- 導入コストが高い:本体価格に加え、SIMカードの契約が必要
- 通信費用が発生する:毎月の通信費用がかかる
- 設置に手間がかかる:SIMカードの設定や、設置場所の電波状況を確認する必要がある
- 電波状況に左右される:携帯電話の電波が届かない場所では利用できない
これらのメリット・デメリットを考慮し、自社のニーズに合っているかどうかを慎重に検討する必要があります。
RTR500BMの選び方・注意点
RTR500BMを導入する際には、以下の点に注意して選ぶようにしましょう。
- 通信キャリアの選択:利用する場所の電波状況が良いキャリアを選択
- SIMカードの種類:データ通信専用SIM、SMS機能付きSIMなど、用途に合わせて選択
- データロガーの種類:収集したいデータに合わせて、適切なデータロガーを選択
- 設置場所:携帯電話の電波が届く場所に設置
- 電源:電池駆動だけでなく、外部電源も利用可能
また、RTR500BMの販売店によっては、導入支援サービスを提供している場合があります。
設定方法や運用方法に不安がある場合は、これらのサービスを利用することを検討しましょう。
まとめ
4GおんどとりRTR500BMは、データ収集の自動化・効率化を実現する強力なツールです。
導入コストはやや高めですが、広範囲でのデータ収集や、リアルタイムモニタリング、人的コストの削減といったメリットを考えると、費用対効果は高いと言えるでしょう。
もし、あなたがデータ収集の現場で課題を感じているなら、RTR500BMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
きっと、あなたのビジネスに大きな貢献をしてくれるはずです。
販売店に相談して、ぜひデモ機を試してみてください。
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