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ソニーが本気を出した、プロも唸るというハイレゾ対応スタジオ用モニターヘッドホン「MDR-M1」。
今回は、このMDR-M1を実際に使ってみて、その実力を徹底的に検証してみました。
ハイレゾ音源を余すことなく再現できるのか、プロの現場で通用するモニター性能を持っているのか。
気になるポイントを詳しくレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
まず、MDR-M1を手にして最初に感じたのは、その質感の高さです。
手に吸い付くようなイヤーパッドの感触、そして、程よい重量感。
細部まで丁寧に作り込まれていることが伝わってきます。
長時間の作業でも疲れにくいように、装着感にもこだわっているようです。
実際に装着してみると、側圧は強すぎず、優しく包み込まれるような感覚です。
イヤーパッドは、耳全体を覆うタイプなので、遮音性も高く、音楽に集中できます。
メガネをかけていても、圧迫感は少ないように感じました。
さて、肝心の音質についてですが、一言で言うと「原音に忠実」です。
ハイレゾ音源の繊細なニュアンスまで、しっかりと再現してくれます。
低音は、深く沈み込むような迫力があり、それでいて、決して他の音域を邪魔しません。
中音域は、ボーカルの息遣いや楽器の質感がリアルに伝わってきます。
高音域は、クリアで伸びやか。
まるで、目の前で演奏しているかのような臨場感を味わえます。
MDR-M1は、特定の音域を強調するような味付けはされていません。
そのため、音楽制作の現場で、正確な音の判断をするのに最適です。
ミックスやマスタリングの作業において、非常に頼りになる存在と言えるでしょう。
もちろん、音楽鑑賞用としても、MDR-M1は素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれます。
普段聴いている音楽も、MDR-M1で聴くと、新たな発見があるかもしれません。
今まで聴こえなかった音が聴こえてきたり、アーティストの意図をより深く理解できたりするはずです。
では、MDR-M1の具体的なスペックを見ていきましょう。
- 型式:密閉ダイナミック型
- ドライバーユニット:40mmドーム型
- 再生周波数帯域:5Hz – 80,000Hz
- インピーダンス:24Ω
- 最大入力:1,500mW
- 感度:100dB/mW
- ケーブル長:約1.2m(着脱式)
- 質量:約223g(ケーブル含まず)
注目すべきは、再生周波数帯域の広さです。
5Hzから80,000Hzまでカバーしているので、ハイレゾ音源の情報を余すことなく再現できます。
また、インピーダンスが24Ωと低いので、スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーでも十分に駆動できます。
ただし、MDR-M1の実力を最大限に引き出すためには、やはり、ハイレゾ対応のDAP(デジタルオーディオプレーヤー)や、据え置き型のヘッドホンアンプを使用することをおすすめします。
より高音質な環境で聴くことで、MDR-M1のポテンシャルを最大限に引き出すことができるでしょう。
MDR-M1は、プロの現場だけでなく、音楽を愛するすべての人におすすめできるヘッドホンです。
正確な音を求めるエンジニアの方、音楽鑑賞をより深く楽しみたい方、ぜひ一度、MDR-M1を試してみてください。
きっと、あなたの音楽体験を大きく変えてくれるはずです。
最後に、MDR-M1のメリット・デメリットをまとめておきます。
メリット:
- 原音に忠実な高音質
- ハイレゾ音源の情報を余すことなく再現
- プロの現場で通用するモニター性能
- 長時間の作業でも疲れにくい装着感
- 高い遮音性
- 着脱式のケーブル
デメリット:
- 価格が高い
- 味付けのない音なので、好みが分かれる可能性あり
価格は決して安くはありませんが、その価格に見合うだけの価値は十分にあると思います。
MDR-M1は、あなたの音楽ライフを豊かにしてくれる、最高のパートナーとなるでしょう。
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